台湾で飯てろ

台湾&オーストラリア生活まとめ

オーストラリアで働くのは日本よりも辛い、ワーホリを考えている方に知ってほしい事

こんにちは( ˘ω˘ )

 

今日は少し「シリアス…」なお話

現在わたしが働いているオーストラリアの工場でたくさんの日本人が仕事をクビになっています。入ってくる日本人がなぜだかクビになる…。もしくは週に2日ほどしかシフトを入れてもらえず、悲惨な状況となっています。

 

見るに堪えない状況です。

 

オーストラリアでワーキングホリデーというと、外国人と働くのって楽しそうだな、夢にまで見た英語環境、日本と比べるとゆるそう、イケメンに囲まれて…

 

なんだか楽しいことばかりイメージしていませんか?

 

現実的な事を言うと、オーストラリアの労働環境は、日本より過酷です。特にセカンドビザ目的や貯金目当てで、ファームジョブを探している方は尚更です。

 

今回は「オーストラリアでの労働環境」、「どのような日本人がクビになるのか」、「仕事を貰えるためにできること」を詳しく解説します。

 

オーストラリアでワーキングホリデーを考えている方、ファームジョブを検討中の方、必見です。

 

f:id:sia_kawase:20170218161441j:plain

 

オーストラリアでバックパッカーの地位は最低

まず頭に入れておかなければならない事が、わたし達ワーキングホリデービザで働く者たちの地位はものすごく低いという事。

 

オーストラリアでは「カジュアルワーカー」と呼ばれています。

 

わたし達はオーストラリア人では無いのでビザの期限までしか滞在出来ません。さらに現在は、工夫をしても長くて1年間しか同じ会社で働く事が出来ません。会社は当然長く働ける人材を大切にします。

 

よってわたし達のような短期労働者は、短期間でも雇う価値のある労働者のみ必要とされます。

 

そして、オーストラリアで仕事を必要としているバックパッカーは星の数ほどいます。オーストラリアは給料が高い国です。ありとあらゆる国の人間が、オーストラリアへお金を稼ごうとやってきます。

オーストラリアの会社からすると、バックパッカーが次から次へと履歴書を持って来るため、会社が労働者を選ぶことが出来ます

 

わたしの工場を例に挙げると、

バックパッカー従業員は平均13名。

履歴書を出しに来るバックパッカーは、夏場だと1日3名ほど。

たった13名の枠を何十人で争っています。

 

条件が重なりに重なって、労働上でのバックパッカーの地位は低いままです。

 

オーストラリアでは「能力の無い人間」はクビになる

オーストラリアでは、バックパッカー…「カジュアルワーカー」は出来ない奴だと判断された時点で「クビ」になります。

短期労働者を「育てる」という概念はありません。「最初から出来る人間を雇う」というのが彼らの考え方です。

 

厳しい会社は、仕事を始めて2時間で「お前はいらない、帰れ」とキツく言い放たれ、クビにされることもあります。

わたしの会社は最短2日で「明日から来なくても良い」と言われクビになります。

 

どのような人間がクビになるのか

わたしがオーストラリアの工場で1年働き、新人が入ってきて1週間ほどで、今後クビになる人と、会社から大切にして貰える人を見分けることが出来るようになりました。

 

1.行動が遅い

初日でマネージャーが見ているところは、行動の早い・遅いです。例えば、歩くスピードや手の速さです。何も分からない状態でも、行動は早くすることが出来ます。トロトロ歩いていたり、周りをキョロキョロ、ボーっとしている人は即やる気がない・出来ない人間だと判断されます。

 

2.自分から行動できない

分からないからと言ってやらなかったり、やる事が無いからといってその場で立っているだけの人は要注意です。新人が何をしているか、どう行動しているかは必ず誰かが見ています。

 

3.英語が聞き取れない

日本人でよくある事が、マネージャーに頼まれ事をして聞き取れなかった場合、テキトウに相槌をする事です

 

実際に目撃した酷い例が…

(マネージャーと日本人従業員のやりとりです。)

 

マ「ちょっと床掃除してくれる?」

 

日本人「Yes!(笑顔)」

 

しかし、日本人は立ったまま動かない

 

マ「…?床掃除してって言ってるの、分かった?」

 

日本人「Yes,Yes(笑顔で頷く)」

 

しかし、日本人は立ったまま動かない

 

マネージャーはしばらく彼女を見ていた後、

他の子に掃除を頼みに行きました。

 

このような日本人は本当に多いです。見ているコチラが冷や汗をかきます。英語がまったく聞き取れないのは致命的です。なぜなら、他のアジア人で英語が流暢な人はたくさんいるからです。

更に日本人は分からなくても取り合えず分かったような返答をします。仕事上では英語が分からなかった時よりも悪い印象を与えてしまいます。英語が聞き取れない上に、常識が無い人間だと判断されます。

 

そして、オーストラリアではコミュニケーションがとても大切です。会話をしながら相手に印象を残し、繋がりを作っていきます。

会社で従業員が多すぎるとなった場合、真っ先にクビになるのは印象の無い、マネージャーと繋がりのない人です。英語を話せないのは致命的です。

 

オーストラリアで稼ぎたいならまず英語、中でもリスニングを中級レベルまで上げること

オーストラリア人の英語は元々癖があり、聞き取りにくく、使用する単語もアメリカの英語と異なる場合があります。しかし、基本のアメリカ英語が出来ていなければオーストラリア英語はもっと理解できません。

 

リスニングだけでも鍛えておくと仕事においては格段に有利です。指示された事や教えてもらったことを聞き取れなければ仕事が出来ません。英語が出来ない人でもファームジョブなら大丈夫と言う人がいますが、間違いです。

社長やマネージャーは基本オーストラリア人です。英語は必須です。

 

仕事を貰うために、クビにならないために出来ること

1.周りを良く見る

・自分より先に仕事を始めたバックパッカーの仕事ぶり

・マネージャーはどのような人か

バックパッカーをまとめているのは?

・注意する人物は?

 

自分より先に仕事を始めたバックパッカーを良く見ると、どのような職場なのかが分かります。 ゆるいのか、緊張感があるのか、自由度が高いのか。

そして、気を抜かずにその人たちを追い越すにはどう働くのかを考え、実践すると良いでしょう。

 

2.現地の従業員と積極的に話す

現地のオーストラリア人と繋がりを作る事はとても大切です。上の立場で無い人でも、現地のオーストラリア人は、マネージャーや社長と繋がっていることが多いです。そして、現地の従業員とコミュニケーションを盛んにとることで、その人が味方になってくれて、色々な情報を教えてくれます。

自分の英語能力も高くなるので一石二鳥です。

 

英語が片言の人でも、現地の従業員とボディーランゲージを交えてコミュニケーションをしているアジア人はたくさんいます。まずは話しかけてみる事が大切です。

 

3.英語を勉強する

ワーホリに来る前でも来てからでも、とにかく英語をたくさん勉強して、少しでも聞けるように、少しでも話せるようにしましょう。英語は1日だけ勉強しただけでは身に付きません。時間が必要です。毎日の積み重ねを大切にしてください。

 

英語のレベルが上がると、自分が変わります。

今まで現地人と話す勇気が無かったのに、話してみたくなったり、話しかけられるたびに緊張していたのに、会話が楽しく感じるようになったり、英語の能力はプラスに繋がります。

仕事面でも、今まで任せて貰えなかった仕事を任されるようになったり、ちょっとした小話を教えてくれたり、良い方向に繋がっていきます。

 

今ワーホリに来て辛い思いをしている方へ

わたしは、この仕事を始めた頃は会社からクズ扱いされていました。一人だけ帰らされたり、休みが多かったり、それが辛くて、恥ずかしくて、よくトイレで一人で泣いていました。自分が出来ない人間だとストレートに突き付けられていて苦しかったです。

 

辞めたかったのですが、わたしには車が無かったため、新しい仕事を探す事が困難だったのと、途中で投げ出すことが嫌で、必死にもがきました。

 

正直昔の嫌な思い出が強く、マネージャーが大嫌いです。今どんなに優しくされても、頼りにされても憎たらしいとしか思いません。

 

確かに、入った頃のわたしはバカでした。

会社がどのような人材を必要としているのか、どう働くべきなのか何も考えずにマイペースに仕事をしていました。周りを見渡すと誰もが必死に自分のポジションを守ろうと頭を使って働いている中で、わたしは何も考えていませんでした。

 

同期の日本人女性が、従業員のトップになったのがきっかけで、わたしは変わりたいと心の底から思い、行動に移し始めました。同期がトップになったのは、正直とても悔しかったです。

その日本人女性は、マネージャーからも、バックパッカー従業員からも、誰からも認められていました。

 

そこからわたしは、とにかくその女性の働き方を見て、どの部分がわたしと違うのか、どの部分が他の従業員より優れているのか徹底的に観察して、真似をするようにしました。更に、疎かになっていた英語の勉強も一生懸命やり直しました。

 

この努力があって、わたしは現在バックパッカー従業員のトップとなりました。

 

わたしと同じような悩みがある方、諦めても良いです

オーストラリアにはゆるい会社だってあります。厳しくない会社があります。そこに移るのは正解です。

しかし、どうしてもそこで働かなければならない方、辛く長い道のりですが、自分を変えるしかありません。認められるように働くしかありません。機会はあります。

 

是非頑張ってください

 

これからオーストラリアでワーホリをしようとしている方、わたしと同じ辛い思いをしないためにも、初日から全力で仕事を頑張ってください。

 

にほんブログ村 海外生活ブログへ
にほんブログ村